- さば
- I
さば(接続)それならば。 それでは。II
「~翁丸にこそはありけれ, よべは隠れしのびてあるなりけりと/枕草子 9」
さば【娑婆】「しゃば(娑婆)」に同じ。III「~の外の岸にいたりて/源氏(若菜上)」
さば【生飯】〔唐音「さんはん」の転か。 「散飯」「三飯」「三把」とも書く〕〔仏〕 鬼神・餓鬼・衆生のために, 食前に少量の飯を取り分けて, 野外や屋根の上などに置くこと。 また, その飯。 出生(スイサン)。 さんば。 さんぱん。IVさば【鯖】スズキ目サバ科のうち, サバ類の海魚の総称。 全長40~50センチメートルほど。 体は紡錘形で, やや側扁する。 体色は背面が青緑色で, 腹面は銀白色。 熱帯・温帯の沿岸に分布し, 日本近海では一般にマサバとゴマサバの二種をさす。 沖縄県以南に体高がやや高くて側扁する近縁種のグルクマがいる。 食用。 ﹝季﹞夏。~の生(イ)き腐(グサ)れサバはいたみ方が非常に早いということ。 サバの肉にはヒスチジンが多く, これが漁獲後短時間のうちに酵素分解してヒスタミンに変化し, アレルギー性の人に蕁麻疹(ジンマシン)などの反応を起こさせる。~を読・む〔サバはいたみやすいので, 数えるとき急いで飛ばして数えて実数をごまかすことが多いからという〕自分の利益になるように, 数をごまかす。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.